読みかけだった片岡義男『あとがき』を読み終える。タイトルの通り、片岡がこれまで自著に付してきたあとがきをまとめた本で、片岡が一冊一冊をどんな思いを込めて(あるいは戦略的に?)書いてきたかが伺える。単なる三文作家だと思っていた彼が実は相当にクレバーな人物であること、そしていつも時流を見据えて仕事をしてきたことが伺えるいい本だと思う。彼はずっと言葉にこだわり続けてきた人物だ。日本語について、英語について……言葉は個人を越えた存在である、という指摘に唸らされてしまった。
発達障害について、今度の木曜日(ポッキーの日だ)に発表するレジュメを作ってみた。自分自身の失敗談を盛り込み、なるべく面白いものを書けたらと思ってやってみたのだが、どうだろう。「正しい」情報は厚生労働省のウェブサイトなどに細かく載っているし、今更私が付け加えるべきことなんてない。それよりも、私の失敗談を通して浮かび上がる発達障害の姿を提示したいと思った。つまり一般的な回答を私個人にあてはめるのではなく、私個人から一般的な回答を導きたいと思ったのだった。神は細部に宿る(というのは冗談だけど)。
今日はそんなわけで、読書と資料作成に明け暮れて映画を観られなかった。昨日も書いたけれど、私は40をすぎて映画を観るようになった。憧れているライターが映画に(も)詳しいことを知り、映画を知らなければ文化を語るのは難しいのではないかと考えて(特に宇野維正・田中宗一郎『2010s』の影響もあって)映画に触れ始めたのだった。最初は右も左も分からないまま、誰もが知っている古典であるキューブリックを探るところから始まり、次第に自分の持ち駒を増やしていったのだった。だから映画は私は「勉強」のつもりで観ている。映画に溺れるという感覚とは私は一生無縁だろう。
自分のToDo管理をどうするか悩んでいる。うっかりミスが多い発達障害者なので、ついやらなければならないことを忘れてしまうのだった。今日、イオンでWrite Whiteという携帯サイズのホワイトボードを買ってみた。これにToDoやミーティングで話したい事柄を書いて、実行できたら消していくというのはどうだろうと思ったのだ。なんなら付箋と組み合わせてもいい。それで使い始めてみた。安く買ったので失くしたりしてもダメージは少ない。うまくいくようならその経過をまたこの日記に書いてみようかなと思っている。