跳舞猫日録

Life goes on brah!

2021/09/15

朝、マルコ・プロゼルピオバンクシーを盗んだ男』という映画を観る。イギリスの覆面アーティストであるバンクシーについて語った映画。彼の政治的あるいは芸術的な立ち位置や、彼の絵がアート界でどのように購入され消費されているかが綴られている。私はバンクシーの絵はカッコいいと思うのだけれど、それ以上の言葉を費やして論じる能力を持っていないのでこの映画はなかなかタメになると思った。ただ、バンクシーについてもっと「ここが凄い」と正面から論じた評価を聞きたかったとも思った。私のような素人にはやや難しい映画だと思った。

2時から4時までオンラインミーティングでワイワイと話す。私が参加している断酒会のことを訊かれたので、そのことも話した。このコロナ禍でストレスが溜まってお酒に逃げる人、追い詰められている人は多いのだろうなとも思う。もし私自身が酒に呑まれていたらと考えると恐ろしいし、だからこそ断酒会に繋がって救われる人が居たらというようなことを考える。それ以外ではソクラテス無知の知」について意見が出たので、早速『ソクラテスの弁明』を図書館で借りて読むことにした。私もソクラテスについては知らなかったのだった。

明日夜に行われるオンラインミーティングで、村上春樹のことについて話したいと思ったのでそのための資料を作る。村上春樹が今年ノーベル文学賞を取るかどうか、という話題から話したい。ノーベル文学賞なんてどうでもいい話ではあるのだけれど(もらえなかったからといって、例えば中上健次が二流の作家だったという話にはならないだろう)、でも世界的に読まれている作家であるという証明にはなる。村上春樹の小説がこの賞レースに乗っかって(批判的にであっても)検討されることになればそれはそれで面白い。

夜、clubhouseで英語でチャットをする。コロナ禍で大変だ、辛い辛いと言っていてもしょうがないので「いかにコロナ禍の中で力を蓄えるか」というようなことを考え、英語でPodcastYouTubeで放送を聴いたりしているのだが、やはりリアルタイムで活きた英語を学ぶにはオフラインで英会話しかないようにも思うので難しい。ああ、どうしたものか……考えあぐねてしまう。映画を観て、英語でチャットをして、仕事をして、本を読んで。代わり映えのしない生活が続くのだけれど、そんな生活が営めること自体が幸せという視点を忘れそうになるのが難しい。今を感謝したい。