跳舞猫日録

Life goes on brah!

2021/08/19

あんなに暑い暑いと騒いでいたのが嘘のように、ここ最近肌寒くなってきた。雨のせいもあるのかもしれない。今日、イオンで昼ご飯を買おうと思い惣菜コーナーに行ったら、もう秋刀魚やカキフライを使った弁当が並んでいた。カキフライは好物なので買って食べた。美味しかった。ご飯が美味しいとそれだけで嬉しくなる。グループホームのご飯にしても然りなのだが、食事が美味しいとこの人生も捨てたもんじゃないなと思えてくる。人生は贈り物なのかもしれない、と……不条理なことばかりある人生だけど、それでも捨てたもんじゃない。

秋めいてきた……というにはまだ早いのかもしれないけれど、いつもは音楽はソウルIIソウルや宇多田ヒカルを聴いているのに、今日はエリック・クラプトンの『アンプラグド』を聴きたくなった。あるいは昨日に引き続き小沢健二の『犬は吠えるがキャラバンは進む』。これらの音楽もまた、日々がミクロな次元で見れば「昨日の繰り返し」の「終わりなき日常」でしかないものの、そんな「日常」を祝福しようとしている、強い意志に満ちた音楽だと思う。そんな音楽とともにある人生。これもまた味わい深いものだと思う。

ああ、酒に溺れていた頃……秋と言えば秋刀魚の塩焼きを食べてビールを呑み、鮭のちゃんちゃん焼きを食べてはビールを呑み、戻り鰹のたたきを食べてはビールを呑んだ。季節の変化に目もくれず、ただ退屈な毎日をやり過ごしたいと考え、早く死にたいとまで考えて……しかし、酒を断った今こうして季節の変化に敏感になり、同じことばかりで退屈なような日々にもささやかな変化があること、一日一日がそれぞれ味わい深いものであることを感じると、少しは私も生きることが上手になったのだろうかと考えてしまう。

今日は映画を観なかった。本も読まなかった。Facebookのグループでミーティングがあったので参加する。早稲田を出ていることに触れられたので、「そういうことになってます」と曖昧に答えてしまった。早稲田……兄が「東京は楽しいところだから」と言ったので、記念受験のつもりで受けたら受かったので行ったのだった。確かに貴重な体験ではあったけれど、今やっていることに早稲田はそんなに絡んでこない。今の方がよっぽど幸せだ。あの日々……あの日々の中でも小沢健二の『犬は吠えるがキャラバンは進む』は愛聴盤として流れていた。その意味では私は変わっていないと言えば変わっていないのかもしれないけれど。